約半年前の3月27日、
青森市民待望の青森駅新駅舎が開業しました。
前編では、青森駅の新駅舎はいったいどんな感じなのか、
新駅舎の現状を解説しました。
中編となる今回は、
- 新駅舎がショボく見えてしまう理由
- 青森駅の工事がまだ終わらない理由
- 今後の青森駅はどうなっていくのか
について解説していこうと思います。
なんかショボいし、工事中だしこれからの青森駅は大丈夫なの?
と疑問に思っている方も、この記事を見れば
未来の青森駅すごいじゃん!!!
と、納得できる内容となっています。
ぜひ最後までお付き合いください!
※今回の記事は前編からの続きとなります。
前編を見てからの方が分かりやすいので、
まだ見ていないという方は、
こちらの前編もご覧ください。
〈後編はこちら〉
青森駅新駅舎がショボく見えてしまう”ワケ”
画像引用元:Moyashisan – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=102
青森駅の駅舎部分は、半橋上駅舎化したのに伴って、
だいぶコンパクトになりました。
東西自由通路が開通し便利になった反面、
旧駅舎にあった飲食店やお土産屋などは全て撤退、
新駅舎に残ったのは駅舎機能とコンビニ(NewDays)のみ。
このような新駅舎の現状だけを見てしまうと、
新駅舎はショボい!青森駅は廃れた!
と、考えてしまう人がいても仕方がありません。
しかし!
青森駅はこのままショボく、廃れていくわけではありません!
この記事では、青森駅は今後どうなていくのかについて説明しますので、
まずはなぜ、青森駅新駅舎がショボく見えてしまうのかについて解説してきます。
未だに工事中な青森駅
新駅舎が開業した青森駅ですが、
未だに工事が続いている箇所があります。
そのうち、目立つ工事中の場所はこちら、
- 5,6番ホームと跨線橋をつなぐエスカレーター
- 西口広場
- 東口
- 東口旧駅舎跡地
以上の4箇所になります。
意外と多いですよね。
ではなぜ、これらの工事がまだ続いているのか、
今後どうなっていくのかを解説していきたいと思います。
5,6番ホームと跨線橋をつなぐエスカレーター
※この画像はイメージです。青森駅のものではありません。
前回、
ホームと跨線橋の間に上下両方向のエスカレーターが設置され、
便利になった!というお話をしましたが、
実はまだ設置されていない場所があります。
それが、5,6番ホームと跨線橋の間です。
なぜこのホームだけ設置されていないの?
その理由は、こちらの画像をご覧ください。
こちらは、自由通路の西口側から、5,6番線ホームを写した画像になります。
画面右側から左下に向かって伸びている
白い通路に階段とエスカレーターが設置され、
跨線橋とホームを結びます。
しかし、この写真を見るとわかりますが、
白い通路が赤い線の部分で途切れていて、
その部分の上に黒い骨組みのようなものが乗っかています。
これがまさに、
5,6番線ホームのエスカレーター工事が終わらない理由です。
写真の赤い囲みの部分にエスカレーターを設置したいのに、
黒い骨組み、つまり旧跨線橋が邪魔で
旧跨線橋を撤去するまで工事ができないのです。
しかし、この写真は新駅舎開業後まもなくの写真。
現在は更に工事が進み、
5,6番線のエスカレーターは今年度令和3年度(2021年度)中に共用が開始される予定です。
西口広場
西口は、
ショボくて有名だった駅舎が撤去され、
すっかりきれいになりましたが、
西口広場の工事は未だ終わっていません。
旧駅舎時代の西口広場といえばこんな感じ、
雑多な駐車スペースの間でタクシーが客待ちをし、
その横にある駐輪場から自転車が飛び出すという、
なんとも危ない構造をしていました。
また、
本来あるべきはずのバス乗降場さえ存在せず、
最寄りの「駅西口」バス停は、
西口から1分ほど歩いた場所にあるという有様でした。
西口広場は今後どうなるの?
西口広場の完成イメージと平面図はこんな感じです。
もともとの西口広場の北側にあった市有地も、
西口広場の用地として開発されるため、
大変広々としています。
また、完成イメージを見ると、駐輪場や駐車場だけでなく、
西口駅舎と屋根付きの通路でつながった
タクシー乗降場やバス乗降場も整備されることが分かります。
これは、
雨や雪の日でも濡れずに移動することができるようになり大変便利です。
バス乗降場については、
現在、東口バス停に発着している、
西部方面に向かう一部路線の発着を、
こちらの西口バス乗降場に変更するようです。
また、余談なのですが、
西口自体が旧駅舎よりも北側に移動したため、
西口広場北側の青森マリーナがある青い海公園(柳川地区)が、
青森駅西口の駅前公園のような形になります。
西口を出てすぐに広がる、
海と船と、白亜の高層県営・市営住宅が織りなす景色は
個人的なおすすめスポットです。
西口広場は令和4年度(2022年度)に共用開始予定です。
こんな綺麗な場所があるなんて、知らない人も多そうだね!
東口
青森駅の正面玄関である東口側でも
まだ工事が続いています。
こちらの写真は、
東口の階段の上から、東口の旧駅舎側を写した写真になります。
白い囲みがある場所が工事中なのですが、
現在は写真の右部分が
仮の東口として運用されています。
完成形の東口は、この写真の方向にまっすぐ進んだ突き当り、
階段と工事中のエスカレーターを降りた先、
写真の真の東口と書いてある部分になります。
でも、なんで東口の工事は終わっていないの?
その理由は、この写真では分かりづらいと思いますので、
下の駅の見取り図を御覧ください。
画像引用元:『青森駅新駅舎の供用開始について』東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社
見取り図の下が東口方向です。
真の東口は旧駅舎(見取り図では「現駅舎」表記)に接していて、
仮の東口とその先の通路は、
旧駅舎を避けるように設置されています。
そう、東口の工事が終わらないワケ、それは
新しい東口に接している、
青森駅旧駅舎が邪魔で工事が完了できないのです。
現在は、旧駅舎の撤去も大方進み、
東口のエスカレーターは今年度令和3年度(2021年度)中に供用開始予定ですが、
真の東口の共用はまだ先になりそうです。
その理由は、見取り図の「将来の自由通路延伸部分」と関わりがあります。
これからの東口はどうなっていくのかしら?
これはとても気になる部分ですよね。
それでは、真の東口と旧駅舎跡地が今後どうなるのか、
次回の後編で詳しく解説したいと思います。
中編のまとめ
というわけで、今回は、青森駅が
なぜまだ工事中なのか、工事後はどうなるのかについて解説してみました。
青森駅の進化はまだまだ途中であり、
そのせいでショボく見えてしまうということが
分かっていただけたかな、と思います。
では、次回の後編では、今回説明できなかった
- 青森駅東口の旧駅舎跡地は今後どうなるのか
- 青森駅の大逆転!?青森駅新駅ビルとは?
- 青森駅新駅ビルは成功するのか?
について解説していきたいと思います。
次回もどうかお付き合いください!
では以上アオダンでした。へばね!!
〈前編・後編はこちら〉
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