約半年前の3月27日、
青森市民待望の青森駅新駅舎が開業しました。
前編では、青森駅の新駅舎はいったいどんな感じなのか、
中編では、青森駅の工事が終わらない理由と、
青森駅は今後どうなっていくのかについて解説しました。
後編となる今回は、
- 青森駅東口の旧駅舎跡地は今後どうなるのか
- 青森駅の大逆転!?青森駅新駅ビルとは?
- 青森駅新駅ビルは成功するのか?
について解説していこうと思います。
東口と旧駅舎跡地は今後どうなるの?
と疑問に思っている方も多いですよね。
この記事を見れば、
未来の青森駅周辺が楽しみすぎる!!!
と、青森駅だけでなく青森駅周辺の今後が楽しみになる内容となっています。
ぜひ最後までお付き合いください!
※今回の記事は前編・中編からの続きとなります。
前編及び中編を見てからの方が分かりやすいので、
まだ見ていないという方は、
こちらの前編・中編もご覧ください。
青森駅大逆転!10階建ての新駅ビル計画とは!?
JR東日本盛岡支社と青森市、青森県、
青森商工会議所は2021年2月25日、
青森駅旧駅舎跡地を活用した、新しい駅ビルの開発を発表しました。
その駅ビルの姿はこちら!
青森駅新駅ビル
え!めちゃくちゃデカい!!!
と、驚かれた方も多いと思います。
実際、私も初めてこの計画図を見たときは、
夢ではないかと二度見してしまいました(笑)
なんとこの駅ビル、地上10階建て、
建築面積約3,200 ㎡、延床面積約17,800 ㎡という巨大さ!
もともとある駅ビル「ラビナ」よりも圧倒的に大きいです。
しかも、既存の駅ビルを建て替える、とういわけではなく、
既存の駅ビルの隣、今まで駅舎があった場所に新設されます。
かつての、青函連絡船当時からの古びた駅舎や、
ショボすぎる県庁所在地と呼ばれた駅の面影はどこにもありません。
また、新駅ビルのフロア構成はこんな感じです。
フロア構成
1階中央部は、2021年3月37日に共用が開始された、
24時間通行可能な青森駅自由通路の延長部分となっていて、
こちらに現在工事中の真の東口が接続します。
すでに共用されている自由通路は2階の高さになっているため、
新駅ビルの自由通路とは、東口の階段やエレベーター、
そして現在設置工事中のエスカレーターを利用してアクセスする形になりそうです。
また、自由通路の両側の1階部分と2階、3階部分は商業施設となっていて、
2・3階部分にラビナとの連絡橋を設置、
ラビナとも自由に行き来ができるような設計です。
こちらの商業施設は、
JR東日本の子会社であるJR東日本青森商業開発が運営することになっています。
新しい商業施設が楽しみだね!!
画像引用元:『現青森駅東口駅舎跡地を活用した駅ビル開発を中心とした魅力あるまちづくりを推進します』東日本旅客鉄道(株)盛岡支社、青森市、青森県、青森商工会議所
また、4階部分は行政施設とホテルのフロント、
5階は機械室、6から10階はホテルとなっています。
この4階の行政施設には、
青森市は老朽化した青森市新町2丁目の市民美術展示館を移設し、
青森県は今年世界遺産登録された、
「北海道・北東北の縄文遺跡群」に関する情報発信の拠点スペースを設けます。
6から10階のホテルは、
2020年5月に破産、閉館した青森国際ホテルの建物と土地を引き継いだ、
「城ケ倉観光」、「慈恵会」が運営します。
”健康増進”をテーマとしたホテル「青森駅東口ウェルネスホテル(仮称)」が進出予定で、
事実上、国際ホテルが新業態で移転する形となります。
官民が一体となって盛り上げようとしているんだね!
青森駅新駅ビルは成功できるのか
画像引用元:Angaurits – my own work, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15228112による
駅前に商業施設だなんて、アウガの二の舞になるんじゃないの?
という声がTwitter上などでは散見されますが、
アウガと新駅ビルの性格は全く違います。
それらの違いをまずは見てみましょう。
まず、アウガの経営主体は、
市が主体となって設立した第三セクター「青森駅前再開発ビル」でした。
商業施設運営に慣れていない行政(正しくは第三セクター)が運営していたため、
魅了的なテナントを誘致できず、集客性に大きな問題がありました。
一方、新駅ビルの経営主体は、 JR東日本青森商業開発 です。
このJR東日本青森商業開発は、
青森駅の駅ビル「ラビナ」を始めとして、
青森駅すぐの「A-FACTORY」、新青森駅ビル「あおもり旬味館」、弘前駅ビル「アプリーズ」
などをすでに運営している民間企業です。
既存の青森駅ビル「ラビナ」には、
無印良品やスターバックスコーヒーを始めとした魅力的なテナントが多く、
現在も休日を中心に大変賑わっています。
アウガは行政(第三セクター)が運営していたのに対して、
新駅ビルは民間のJRが運営するんだね!
両者を比べてみると、全く性格が違いますよね。
「新駅ビルがアウガの二の舞になる」と言っている人は、
アウガが経営破綻した理由が、
”駅前という立地”にあると考えてしまっているのではないかと思います。
しかし実際は、アウガに魅力的なテナントを誘致できなかった”経営方法”に問題があり、
駅前という立地でも、
ラビナのように、適切な運営主体が経営し、
魅力的なテナントを集められれば、成功することは十分に可能です。
ですので、新駅ビルは、
魅力的なテナントを誘致できずに経営破綻したアウガのように
失敗する可能性は低いのではないか、と考えています。
ラビナも A-FACTORY もお洒落で賑わってるし、期待して良さそうだね!
画像引用元:Angaurits – 投稿者自身による作品, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15290170による
青森駅周辺はどんどん進化する!
画像引用元:新聞記事より
青森駅周辺では現在、大型の再開発が多数進行しています。
今年の夏に完了したばかりの「あおもり駅前ビーチA-BEACH(エービーチ)」や、
2023年春に開業予定の青森中三建て替え後の
マンションと商業施設の複合施設「THREE」、
新町の角弘一帯の、マンション、ホテル、商業施設が入居する再開発ビル2棟など…
青森駅周辺はどんどん進化していきます。
また,JR東日本は2018年に青森駅を含む、
地方中核都市の駅周辺での再開発を発表しており、
上記以外のさらなる開発も予想できます。
アオダンblogでは、
これら開発の情報についても、
今後、記事で解説していきたいと思います。
青森駅周辺の開発情報には今後も目が離せません!
完成したら遊びに行きたいな!
後編のまとめ
というわけで、今回は、青森駅東口が
今後どうなるのか、新駅ビルはどんなものかについて解説してみました。
過去に例を見ない、大規模な開発であり、
青森駅周辺はどんどん進化していくということが分かっていただけたと思います。
これからもこのブログでは、
青森の再開発情報や青森の魅力などを発信していきたいと思います。
次回もどうかお付き合いください!
では以上アオダンでした。へばね!!
〈前編・中編はこちら〉
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