【ショボすぎる県庁所在地駅が大逆転!?】青森駅新駅舎・新駅ビル情報まとめ(前編)青森駅開業130年記念

再開発

約半年前の3月27日、

青森市民にとって念願(?)だったある出来事がありました。

タイトルからもうお気づきだとは思いますが、、、(笑)

そう、

あの青森駅がいままで親しまれてきた駅舎での営業を終え、

新しい駅舎での営業を開始したんです!

皆さんの中には、もう実際に利用されて、

僕・私が知ってる青森駅じゃない!!!

と思われた方も、

まだところどころ工事してるし、なんかショボくない?

と思われた方も、そもそも、

え、青森駅新しくなったの?知らなかった!

という方もいらっしゃるかも知れません。

そのような方々にもわかりやすく、

・青森駅は新駅舎開業でどう変わったのか

・まだ工事が終わらない理由

・今後の青森駅はどうなっていくのか

について前・中・後編に分けて解説していこうと思います。

ぜひ最後までお付き合いください!

〈中編・後編はこちら〉

そもそも青森駅とは?

青森駅といえば、言わずと知れた青森県の県庁所在地である青森市の代表駅です。

約1ヶ月前の2021年9月1日、青森駅は開業130周年を迎えました。

また、2010年に東北新幹線がお隣の新青森駅まで開業、

2016年には北海道新幹線が新青森駅から新函館北斗駅まで開業し、

長距離輸送を完全に新青森駅に譲りました。

それでもなお、

コロナ以前の一日乗降人員は県内最大の15000人以上を誇り、

青森市の中・近距離輸送の一大ターミナルとして現在でも活躍中です。

そんな青森駅、インターネット上では、

「ショボすぎる県庁所在地駅」

として少し有名な駅だったのです。

それがこちら、

ショボすぎると話題の青森駅西口旧駅舎

え?これが県庁所在地の代表駅?バスの待合室とかじゃないの?

と疑ってしまうような見た目ですが、

これが正真正銘の青森駅旧駅舎です。

もちろん、こちらは裏口に当たる西口で、

繁華街や官庁街、ウォーターフロントエリアに面した表玄関、

東口はある程度立派な駅舎を構えていました。

ひらがなの「あおもり駅」表記が目を引く青森駅東口旧駅舎。奥の建物は駅ビル「LOVINA(ラビナ)」。

しかし、築60年以上が経過した旧駅舎は老朽化が激しく、

  • エレベーターが無い
  • エスカレーターが上り(または下り)しかない(逆方向への移動は階段のみ)
  • 改札外での東口と西口の移動ができない

などの問題がありました。

ついに開業した新駅舎!

様々な問題を抱えていた青森駅旧駅舎でしたが、

ついに2021年3月27日に5代目となる新駅舎の共用が開始されました。

そこで、青森駅新駅舎の注目すべき3つのポイントを見ていきたいと思います。

東西自由通路

明るく開放的な東西自由通路 24時間通行できる。

画像引用元:Moyashisan – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=102474181による

今まで駅の東西での移動に不自由があった青森駅ですが、

この東西自由通路が開通したことにより、

改札を通らなくても駅の東西を自由に行き来できるようになりました。

これにより、いままで駅によって分断されていた

駅の東と西の地域の交流が活性化されることが期待されています。

改札を通らなくても東口と行き来できるようになった西口。写真撮影当時(2021年4月24日)はまだ、新駅舎工事期間に西口旧駅舎と旧跨線橋を繋いでいた仮設通路がぶつ切りのまま左右に残っている。

駅舎

2023年春の北東北エリアへのSuica導入までの間、改札機・券売機は旧駅舎のお下がりを継続して使用するようだ。

画像引用元:Moyashisan – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=102474180による

駅業務を担う駅舎部分は、半橋上駅舎化し、

旧駅舎と比べてだいぶコンパクトな印象になりました。

旧駅舎には、JR東日本盛岡支社青森支店や駅窓口、びゅうプラザの他、

コンビニ(NewDays)やお土産屋、立ち食いそば屋などの飲食店、

ドトールコーヒーショップなどが入居していました。

しかし、新駅舎には、

JR東日本盛岡支社青森支店と駅窓口、びゅうプラザの他は、

待合室の中に間借りしたように佇む、

小規模なコンビニ(NewDays)のみとなっています。

これだけを見ると、

あれ?新駅舎のほうがショボくない?

と、思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、このように小規模で、

一見ショボく思える駅舎になった”ワケ”は中・後編で解説します。

駅舎には駅業務関連のものだけが残され、だいぶコンパクトになった。

画像引用元:『青森駅新駅舎の供用開始について』東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社

跨線橋・ホーム

青森駅旧駅舎時代の跨線橋。東口と西口の移動のために、”定期入場券”を買ってこの跨線橋を渡る人もいたそうだ

青森駅旧駅舎の跨線橋といえば、青函連絡船時代から時が止まったような、

どこか寂しげな雰囲気の漂う、長い長~い跨線橋が思い浮かびますよね。

津軽海峡・冬景色の世界観だね!

この跨線橋と駅舎、跨線橋とホームの間には、

エスカレーターがそれぞれ1基ずつしか設置されておらず、

上りまたは下りの一方向しか利用できませんでした。

さらに、旅客用エレベーターは設置されておらず、

車椅子利用者や大きな荷持を持っている人には

大変不便な構造となっていました。

明るく、開放的な新駅舎跨線橋。

画像引用元:運動会プロテインパワー – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=107991773による

そんな不便な構造を解消すべく作られた新駅舎の跨線橋は、

各ホームとの間にはしっかりと上下両方向のエスカレーター、

およびエレベーターも設置されました。

なお、エスカレーターにおいては、

上りエスカレーターは二人幅のものが、

下りエスカレーターは一人幅のものが採用されています。

跨線橋とホームを結ぶ、階段・エスカレーターを上から見た図。

その理由は、二人幅のエスカレーターを2機設置してしまうと、

階段の幅が非常に狭くなってしまうからであると思われます。

青森駅は旺盛な通勤通学需要があるため、

電車到着後、一度に大量の乗客が降車し使用するであろう

上りエスカレーターは二人幅を確保する一方、

乗客がそれぞれの時間でホームに向かうであろう

下りエスカレーターは一人幅のもので妥協した結果だと推測できます。

もともとのホームの幅自体は変わっていないからね…

ただ、5・6番線ホームにつながるエスカレーターに至っては、

未だに設置が完了していません。

冒頭でも話題に上がりましたが、

青森駅はまだところどころ工事中なのです。

5・6番線ホームへのエスカレーターが工事中なのには、ある”ワケ”があるので、

次回、中編で解説しようと思います。

一体、どんな理由があるんだろう?

前編のまとめ

というわけで今回は、青森駅が

新駅舎への建て替えでどのようになったかについて解説してみました。

昭和の匂い漂う旧駅舎から一変、新しくきれいな駅舎になりましたよね。

今まで難しかった駅の東西の移動もしやすくなり、

あたらしい人の流れや交流の増加・促進に

期待したいところです。

では、次回の中編では、今回解説できなかった

  • 新駅舎がショボく見えてしまう理由
  • 青森駅の工事がまだ終らない理由
  • 今後の青森駅はどうなっていくのか

について解説していきたいと思います。

次回もどうかお付き合いください!

では以上アオダンでした。へばね!!

〈中編・後編はこちら〉

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